もちろんその原因は、2月に起きたコペンハーゲンでの銃撃事件が影響してる。
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もしこれが去年だったら、コペンハーゲンへは行ってなかっただろうなぁと思う。しかも、コペンハーゲンだけじゃなく、旅の最終地だったブリュッセルでも、去年ユダヤ博物館が銃撃されて死者が出てたんだよ。僕がアメリカに帰国してすぐの5月だったので記憶に鮮明。
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また今年はどこに旅行に行こうかなぁって考えてるんだけど、こういうニュースが流れると「触らぬ神に、、、」って考えてしまって足が遠のいてしまう。
ヨーロッパって、なんか最近、テロとか多すぎじゃない?パリの雑誌「シャルリー」が襲われた事件は大きく報じられたから知ってる人も多いと思うけど。
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去年コペンハーゲンに滞在してる時、地元のツアーに参加したら、そこにアフガニスタンから政治難民としてデンマークに移民してきてた青年と会ったのね。もちろんイスラム教徒。
見た目も彫りが深いイケメン、アジア人って感じだったし、なにかと気が合って、ツアー後もつるんでご飯を食べに連れて行ってくれたりした。中でも、デンマークへの移民方法の話が面白かった。
彼はもともと母国で国連職員への通訳として働いてたそうで、4、5カ国語に堪能。たぶん、そういう背景も移民が認められる大きな要素ではあるだろうね。彼のお兄さんもヨーロッパに移民してるらしいんだけど、お兄さんはスペインに移民したんだって。僕だったらデンマークよりスペインを選ぶわー。
「なんでデンマークに移民しようと決めたの?」と質問してみた。
「申請してから結果が出るまでが最短なんだよ。6ヶ月くらい」と彼。
「へー、そんなに短いんだ。どういうプロセスだったの?」
「デンマークに来て、移民局に申請書を提出すると、森の中の施設に連れて行かれるんだ」
と、なんだか僕がアメリカに移民したときとは全然違う雰囲気、、、
「森の中の施設ってどんなの?」
「誰もいないような人気のない森の中にぽつんと作られた施設で、ま、刑務所みたいなところだったね」と彼。
そこで自分の移民審査が終わるまで約6ヶ月間、生活してたそう。
「その施設での日常生活の行動とかが、監視されて審査の対象になってたんだろうね」と僕。
「たぶんそうだろうね」
僕が彼に会ったときは、「出所」してすぐだったみたいで、だからまだ慣れないコペンハーゲンを知るためにツアーに参加してた。
既に申請が認められて「デンマーク国民」にはなってたんだけど、まだデンマークのパスポートは届いてない状態。
彼の場合、外国への渡航がまだ制限されてるらしく、1年だか2年だか、ある程度の期間デンマークに居住しないと、他の一般的なデンマーク国民と同じような外国への渡航はできないって話してた。
いずれ、ドバイとか経済の豊かな中東に出稼ぎに行きたいとも話してた。中東に行くためにデンマークのパスポートが必要なのかね?彼によると、アフガニスタンのパスポートではほとんどの国へは自由に渡航できなくて不便なんだって。
だけど、一番驚いたのが、デンマークで国から支給される手当。米ドルで約1,800ドルが毎月、給付されてるんだってー。日本円で20万円ですよ。ほぼ初任給じゃね?しかも国からの支給金額だからまるまる手取りで無税。これはデンマークの学生に一般的に支払われる給付金らしく、彼もデンマーク語の語学学校に通ってるから学生ってことで、国からこれだけ毎月支払われてるんだと!
物価の高いデンマークだけど、普通のコンビニとか雑貨屋ではアメリカや日本とそんなに値段は変わらなかったから、外食さえしなければ全然やってける金額。健康保険も国民皆保険だし。
アフガニスタンから「移民したいです」ってやってきた青年に、6ヶ月で国籍を与えて、毎月1800ドルを支給してる国って、やってけるんかいな?ってその時、疑問に思ったんだよねー。
「コペンハーゲンのレストランで僕が払う50%近い税金は、こういう移民の生活費に使われてるのか!」って複雑な気分だったわー。
あの彼、今はどうしてるかなー。まだ渡航制限があるからコペンハーゲンにいるだろうけど、イスラム教徒への迫害とかに遭ってなければいいなぁ。
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話が逸れたけど、テロが起きて厳重体制になってる国や地域は旅行しても楽しさが削がれる。ニューヨークで9/11が起きた直後なんて、街全体がゴーストタウンみたいに静まりかえってたし。
ギリシャには前から行きたいと思ってるんだけど、今、あの国がまたすごい混沌とした経済状況になってるじゃない?スペインにもまた行きたいんだけど、あそこも同じような経済状況で、若者による犯罪が多発してるっていうし。
今ヨーロッパは鬼門かもねー。
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そうそう、前回のヨーロッパ旅行で思ったのが、ヨーロッパからアメリカに戻って来るときの空港でのセキュリティーが超気分悪かった。ストックホルムの空港で、ユナイテッド航空のカウンターにチェックインしようと並んでたら、空港職員のオヤジが色々と質問してきたのね。「どこに旅行に行ってたか」とか。そしたら、旅行先のホテルの予約表とか全部見せろとか言い出すわけ!
列に並んでた他の旅行者にも別の職員が聞いてたから、どうもアメリカ行きのフライトに乗る乗客に課されてるみたいなんだよねー。多分、アメリカ政府が、ヨーロッパの空港に要請してるんじゃない?水際作戦ってことで、アメリカ本土にテロリストが乗り込まないように。
こっちは永住権も持ってるし、日本のパスポートで子羊のように丸腰の善良な市民だっつーのに、この空港職員っつーのが、はなっからこっちを容疑者扱いのナチス官僚みたいなオヤジで、口論になりそうなくらいピリピリした険悪な空気が流れたわー。 あれを思い出すと、あーもうヨーロッパ旅行はええわーって萎える。
じゃー、今年行くとしたらいいのってどこだろう?やっぱ日本人で賑わってる台湾?これは有力候補の一つね。ついでに円安の日本に帰省するっていうのも候補。あと、これまた前から行ってみたかった自然豊かなコスタリカとかパナマとかの中米も候補。ベトナムとかタイなんかの東南アジアも興味あるけど、虫とか伝染病とか怖いし、地元の治安も全然下調べしてないので不安要素。
かといって、オーストラリアでもテロがあったしね。あそこの国も空港とかでテロ対策に躍起になってそう。
一思いに、フィジーとか南の島とかがいいのかね?そういやー、バヌアツはサイクロンで大打撃らしいね。
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最近、ご無沙汰してたフィルから久しぶりに連絡があった。
彼って、映画とかの撮影の仕事をしてて、LAが冬になると長期で海外撮影に出ちゃうんだよね。前にも、彼は遠洋マグロ漁船の漁師みたいなもんだって話してたね。
今年も冬の間、また長期で海外に行ってたんだけど、 ようやく先週末に戻ってきたと連絡が来た。
「どうしてた?」とフィル。
「相変わらず」
「僕がいない間、何人とやった?」 とフィル。
長期滞在から戻ってすぐの質問がこれっていうのが、ヤリチン丸出しだよねー。しかも、こっちがやってるのが前提って、あんたひどすぎじゃない?
「誰ともやってません!」と僕。マジで。
「嘘つくなよ」
嘘なんてついてねーし!と、戻ってすぐのこの扱いにぶち切れ気味。
「そういうそっちはどうなんだよ!」って聞いてみると、
「2人の女の子とやった」と彼。
「それ、一度に、じゃないよね」といちおう確認してみる僕。
「別々に」
やっぱフィルはあの顔だし、どこの国に行ってたか分かんないけど、モテるだろうなー。撮影クルーの女子とかとやってたのかね。
彼ともかれこれ3、4年くらいの知り合い。見えてきた彼の行動パターンっつーのが、出張中とか海外の撮影中に、女子とヤルっていうことね。後腐れない環境だから女子の方もやりやすいのかもね。
フィルもホテル生活だし、夜お酒飲んでホテルに引っ張り込みやすいし、出張が終わったら互いの地元に帰国っつーんで「つまみ喰い」するのかね。
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また話が逸れました。 今年の旅行どこにすっかなー。
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