2013年11月30日土曜日

ゲイ目線で見た南カリフォルニアのメンズ・ファッション Queer Eye's Men's Fashion in Southern California

感謝祭の翌日の金曜日は『ブラックフライデー』って呼ばれてて、全米で最大のショッピングの日なのだ。だいたい、この日にクリスマスプレゼントを買うっていう人が多いのが大きな理由にもなってる。

前日の夜から大型量販店やデパートの前にテントを張って一番乗りを狙う人たちも多いので有名。お店も、この一大イベントを盛り上げようと、フラットスクリーンテレビとか、iPhone、そしてXboxやPS4とかその年の目玉商品を格安で販売したりする。日本で言うところの、新年の福袋セールに近いね。

僕は徹夜までして安売りセールに行きたいとは思わないタイプなので、毎年テレビニュースで見て「すごいねー」って言うくらい。

しかも、今日、ロサンゼルスは小雨がちらつく一日だったので、午前中は自宅でのんびり過ごしていた。そして午後、友達から散歩に行こうって誘われたので、小汚いフード付きのジャンパーにジーンズ、スニーカーという無防備な格好で外に出てみた。そしたら、いつのまにか二人でお店を何件もはしごしてる状態に、、、。二人ともショッピングする気なんて全然なかったのにー。集団心理って怖いね。

最初に入ったGAPのお店には、「今日限り、全品半額!」のポスターが。普通、ブラックフライデーの翌日からの週末にかけてセールが続くことが多い。しかも、最近はブラックマンデーというのもあって、感謝祭の連休から明けた月曜に、オフィスのパソコンからネットショッピングする人たちが多いんで、この日にターゲットをしぼってオンラインセールをするお店が増えてる。

なのに、GAPでは「今日限定で全品半額」っていうメッセージだったものだから、「今日を逃したらチャンスがない」っていう脅し戦術にまんまとはまってしまった、、、。

「ひゃー、今日しか半額セールしないんだってー」と僕。

「えー、じゃーなんか買わないと!」と友達。

「全然、買い物する気じゃなかったんだよねぇ。また後で戻ってこない?」と及び腰な僕。しかも、GAPを一巡してみて、小ぎれいな服を取り揃えてるけど、どれもどこかで見たことあるような品々、、、。しかも安っぽいしね。(実際に安いんだけど!)

結局、店内を見たけど、何も買わないままお店を出ることに。

「他のお店は、どんなセールをしてるんだろうね?」と友達。

「あー、見たいお店がある!」

いつもはとても高くて買う気がしないけど、興味あるブランドがあったのだ。その名前はQuickSilver(クイックシルバー)

このロゴ、見たことある?たぶん、ロゴは葛飾北斎の富嶽百景をモチーフにしてるね。




元々、オーストラリア発祥のアパレルブランド。日本でも販売されてるから、見たことある人も多いはず。サーファーファッションで有名だよね。サーファーが多い南カリフォルニアにぴったりはまって、現地のサーファー・ジョック(さわやか青年)の間では「制服」のようなブランド。

 こういうハワイとかロスにいそうなサーファー・ジョックたち御用達のブランドで、だいたいビーチでみかけるイケメン(10代〜20代)はQuickSilverのブランドを身につけてるんだよね。
  
そんな若者ブランドなのに、ボードショーツが1着70ドル(7000円)以上したりして、全然安くない!

たまーにクイックシルバーのお店に入って、ビーチでよく見かけるサーファーたちが着てるボードショーツやTシャツを物色しながら、「なんでこんなに高い服を、あんな若造たちが買えるわけ?」といつも不思議に思ってた。単に、金持ちの子供なのか、それともアルバイトして貯めたお金で精一杯のファッションをしてるのか、、、。

今日、お店に入ったときも、高校生や大学生風なジョックがウヨウヨ!いける〜と心で悶絶しながら、洋服を物色したり、イケメンを物色したり、、、。

そしたら、今日は(ほぼ全品)40%オフってことだったので、念願のエロいジョック風ショーツとTシャツをご購入〜。これで僕もサーファー・ジョックの仲間入りができるかな?オオカミが羊の群れに紛れ込むには、羊の毛皮をかぶらないといけないって言うのを実践、、、。

ホント、ファッションって、基本的にどれも「コスプレ」だよね。ファッションモデルとか、憧れの人たちが着てる身なりを真似するのが基本じゃない?

クイック・シルバーの店内で色々試着しながら、気分だけはサーファー気取り(笑)。鏡の前でボードショーツにサンダル、Tシャツ、サングラスとトータルコーディネートして、エロいサーファーに見える組み合わせでお買い上げ〜。

これで終わりかと思いきや、僕のコスプレ熱に火がついてしまって、次のお店へ。今度は、アウトドア用品の専門店で有名なREI。テントやカヤック、キャンプ用品なんかを一同に揃えたアウトドア用品店の代名詞的なお店。

僕のタイプの男と言えば、スーツが似合うカッコいいリーマン風から、サーファーなんかのスポーツ・ジョック(体育会系)と、アウトドアが似合う男っつーのなんだよねー。The North Faceとか、PatagoniaColombiaなんかのブランドが似合うタイプ。


「よっしゃー次はアウトドア派コスプレ〜」ってことで、友達を引き連れてREIへ直行。


そしたら、REIって意外にセールをほとんどしてないんだよねー。ぶーぶー。ブラックフライデーなのに、なんて気位が高いわけ?店員さんはどれもアウトドア好きな人たちだから、親切でイケメンは多いんだけど、セールがほとんどやってないしー!

なので、広い店内がガラガラ。ショッピングしてるのは、40代後半から50代風な所得の高そうなジェントルマンばかり。しかも、定価がすごく高いんだよねー。防水加工がしてあったり、雪山でも困らない保温性とか、汗をかいても湿気を外に逃すハイテク繊維を仕様したシャツとか、品質は折り紙付きなんだけどね。

例えば、僕が気に入ったPatagoniaのフリースは140ドル。(*゚Д゚*) The North Faceのフリースも100ドル〜150ドルとか。


 たかがフリースごときに140ドルって、あんた、どんな人が買うんやろー。でも、The North Faceのウィンドブレーカーとかフリース着てるイケメンって多いよねー。コスプレするのも安くないわ〜。

REIで靴のセクションに行ったら、登山用とかトレッキング用に混じって、カウボーイがはくようなブーツも発見。「アウトドア用品店で、ブーツ?」と不思議に思ってたら、ファッショナブルにトレッキングができるようにって、こういうオシャレなブーツが発売されてるんだってー。これはいて山道をトレッキングっすか?


こういうのをはきながら、ブルージーンズとか、ピチピチなスキニーパンツとかはくとエロいよねー(やっぱり妄想はそっち方面)。

そういやー、フィルもこういうブーツにジーンズ姿で登場したことがあったな・・・。

ジーンズの裾でブーツの足首部分を隠すもよし、スキニーパンツの裾をブーツの中に入れるもよしで、いろんなオシャレができるよね。

 でも高い!しかもカリフォルニアって消費税が超高くて10%近くつくんだよねー。150ドルの靴をかったら、消費税だけで1500円。

結局、REIは見るだけで退散。。。

その後、下着や靴下も買っときたいなってことで、別のお店へ。なんだかんだ、真っ暗になるまで買い物三昧で、しまいにはショッピングバッグが4個になってしまった。コスプレするのも安くないわー。

早速、帰宅してから今日、買ったものを着てみる僕。それを横目で見ながら、アメリカ人の友達曰く、

「10代みたいだね」

 そうなの?!買ったものを、家に帰ってすぐ着ちゃうって、10代なの?!

なんか子供っぽいって言われたみたいで恥ずかしいわー。でもさー、家に帰ったらすぐにその日買ったものを着てみたくならない?僕ってお子様なのかなぁ〜。

 しかも、あれだけショッピングをしたというのに、REIで見かけたブーツとフリースのことが頭から離れない!

ネットで商品を調べてみたら、な、なんと、25%とか30%オフで売ってるオンラインショップを発見!俺ってついてるかもー。

しかも、無税で、送料無料〜。

買いました。

多分、ネットで見てるだけだったら「こんなの高くて買えない」って却下だったと思うんだけど、お店で試着してみて、しかもそこの値段よりも30ドルとか40ドル安く買えると思ったら、もう買わずにはいられまへん!

今日、家を出るときは、ショッピングなんてする気はサラサラなかったのに、、、。恐るべし、ブラックフライデー。

でも大満足。ここしばらくはイケメン・コスプレで遊べそうです。
 

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